

肉眼では観察できない微小動物の総称をいいます。
1. 酵母 アルコール発酵、酒の醸造、パンの製造に欠かせない菌体。
(4〜10ミクロン)
2. 糸状菌 糸状の菌糸をもつ菌体。
(4〜8ミクロン)
3. 放線菌 分枝のある桿菌状を示します。
(1ミクロン)
4. 細菌 原核生物に属する単細胞微生物。球状、桿状、螺旋状菌がいます。
桿菌=発酵、分解、腐食を司る菌体。0.5〜1.5ミクロン、
球菌=消化を司る菌体。0.5〜1ミクロン
5. 原生動物 アメーバ、ゾウリムシ、など。
6. 藻類 海草類水草類の総称。
微生物の1世代とは、数十分から数時間です。微生物は世代交代の速度が速いことから遺伝する際、DNAから突然変異が頻繁に起きることとなり、微生物の進化を多彩な物とし、たとえば新素材が発明されればその「分解菌」が出現するし、新しい抗生物質が開発されるとその「耐性菌」が出現します。
バクテリアは口がなく体の表面全体で栄養分を吸収する。有機物の表面にピッタリとつき、消化酵素を分泌して有機物を細かく分解しながら細胞内に吸収する。分解は二種類のバクテリアの連係プレーで行い、まず固形物を好むバクテリアが消化酵素をたくさん出して吸収し、食べ残しの溶解性の栄養分を、吸収するバクテリアへと交代してゆき分解する。
微生物
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土壌1g中の数
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細菌
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16,900,000
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放線菌
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1,340,000
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嫌気性菌
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1,000,000
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糸状菌
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205,000
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嫌気性糸状菌
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1,326
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藻類
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500
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原生動物
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40
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細菌の増殖には温度が重要な役割を果たしていて、細菌はそれぞれの温度要求により次の3群に大別される。
低温菌 18〜20度 水中細菌に多い。
中温菌 30〜50度 多くの細菌がこれに含まれる。
高温菌 70〜80度 温泉堆肥中に見いだせる。
P H 一般に4.5〜8.5の発育範囲です。
好気性菌 大気中及び水中より酸素(DO)を取る。
嫌気性菌 有機物の酸化還元反応により取る。
微生物をはじめ、動植物の体内における複雑な化学反応は、高圧・高温・強酸強アルカリを全く必要としません。これは、生物の細胞内において酵素と呼ばれるタンパク質が生産されて、この酵素の働きにより生体内の新陳代謝が円滑に行われているからです。有機物分解の主役であるバクテリアも、細胞外に酵素を分泌することにより、有機物を分解吸収し増殖や呼吸のエネルギーとします。
屎尿には、炭水化物・タンパク質・脂肪等が含まれており、これらを分解しなければならないわけです。個々の物質に作用する酵素の一例をあげてみます。
グルコシダーゼ(炭水化物分解酵素)
・炭水化物を糖に変える。
プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)
・タンパク質をアミノ酸に変える。
リパーゼ(脂肪分解酵素)
・脂肪を脂肪酸・グリセリンに変える。
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